時効による権利消滅という最悪の結果にならないために

投稿日:2016/8/25

交通事故を原因とする損害賠償請求権は、権利を行使しなければ、原則として3年という時効にかかることになります。3年経過してしまうと、その後、加害者側に損害賠償請求しても、加害者側から時効の主張をされれば請求が認められなくなるおそれがあります。3年という期間は長いようで短いです。不誠実な加害者の場合、損害賠償の支払い自体拒否して話し合いにも応じない場合もあり、このような場合、訴訟等何らかのアクションをしないと時効により権利消滅してしまうおそれがあります。

時効進行を中断させる方法は様々ありますが、裁判所に訴訟提起すれば時効進行を中断させることができます。なお、賠償金を支払うよう催告した場合、催告だけでは時効進行を中断させたとならず、6か月以内に裁判所に訴訟提起する等をして時効中断となります。

損害賠償請求権の時効完成

時効の中断との関係で、加害者側の保険会社から保険金が支払われた場合、時効の中断と認められるか問題となったことがあります。この点について、加害者側の保険会社からの支払は、保険会社は加害者側の代理人と見ることができるので、代理人による債務の承認として時効の中断事由となるそうです。

もし、損害賠償請求権の時効完成までわずかしかない場合や時効が完成してしまった場合でも、後遺障害の事情など相談者の事情によっては、時効の起算点を動かして時効完成を阻止することもできます。そのため、時効完成について困っている交通事故の被害者の方がいらっしゃれば、とにかく早期に弁護士に相談することを勧めます。